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NLP四方山話 其の二十一『ゆけ!ラポールくん』

あの人と良好な関係を築きたい。衝突を避けたい。

そんなふうに思った事がある方も多いと思います。


良好な関係を築く上で大切なこと。学びでしょうか、スキルでしょうか。今回はそんなお話をしていきます。


以前、お聴きしたお話です。

ある方が仕事上での関係性に悩んでいました。

うまく意識が伝わらない。これだけ配慮しているのに。最近は雑談も少なくなった。どうしたらいいかわからない。お相手の仕事対して諦めの気持ちも持っていましたが、できない部分は自分がやってあげようと頑張っていました。お相手にやさしい言葉も掛けました。

でも関係は改善しません。


それどころか、なぜかムッツリしていることが多くなったそうです。そんなことが続き次第に「この人がいなければ楽になるのでは・・」 と思うようになってしまった。


この話、似たような体験をされた方もおられるかと思います。仕事上の現実としては関係を良くしたい。けれども、どこか諦めていて、いなければ・・、そんな気持ちもある。


たとえるならアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態でしょうか。


みなさんも経験があるように、人はお相手の機微なしぐさから、なんとなく感じ取れることってありますよね。このような状態では信頼関係を築くことが難しいようにおもいます。


『ラポール』とは心理学において”信頼関係”、”心と心をつなげる” の意味がある用語です。その語源はフランス語の「架け橋」。お相手の存在を否定しては、信頼を架ける場所すらないのでは。


まずお相手の存在を認める。そして条件付きでない温かな感心を示しましょう。信頼関係を築けるかどうかは、お相手を認める、その心の在り方なのかなと思います。


この在り方で、だいぶ楽になることができるとしたら、少なくとも悪くならないとしたら。


アクセルとブレーキ、同時に踏んでいませんか。橋を架ける先(お相手)の存在と尊厳を認めていますか。その在り方で何か違いを感じられたとしたら、架け橋が出来始めたのかもしれませんね。



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