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NLP四方山話 其の二十『続・メラビアンさんが行く』

前回は、お相手の表現を自分の世界観(心のメガネ、フィルター)で変換してしまうと、コミュニケーションミスを起こす可能性について、私の実体験と共に紹介しました。そしてコミュニケーションの第一歩は?についてもふれました。


今回はその続編。 少し長いのと、簡単ワークも載せていますので、お忙しい方は、今でなくて大丈夫。時間があるときにお読み下さいね。


さて、先日私が体験したコミュニケーションミスのあと、今度はまったく逆の体験をしました。そうです、開始4分で「この方はいい人!(かも)」っとはっきり分かる体験です。

あるセミナーに参加したのですが、なぜ私はそう感じたのでしょうか。


それはやはり、私の世界観に近しい(私と同じ=安心)と感じることが出来たから。

いくつか詳細に見ていきましょう。


まず主催者は本当によくセミナー参加者を観ています。

私が、うんうん とうなずくと、「うんうん、そうなんです、鈴木さん」とすかさず発言されます。これ、しっかりお相手を観ていないと出来ません。あなたが理解したことを私は共感出来ましたということですね。お相手の非言語の部分を観て、言葉で表現しています。


もう一つ、お相手の存在に興味をもってお話をされます。

「鈴木さんの〇〇や△△は、こんな風にも考えることができますね」 ※〇〇と△△は、私が使った言葉です

「一般的に・・・」ではなく「鈴木さんの〇〇や△△は・・」と表現されます。

カウンセラーのあり方、受容、共感、自己一致 がよく体現されているかなと思うのですが、このあたりはまた回を改めてお話します。


お話を戻します。

コミュニケーションの第一歩は、お相手を真似る でしたね。

今回の私の体験からお分かりかと思います。具体には、観察 から始まります。


あなたは、 お相手に何が見えますか? お相手から何が聞こえますか? ※お話のしかた お相手はいま何を大切にしていて、どんな風に感じているのでしょうか?

あなたの目の前にいるかたは、具体的にどんなふうに見えますか? しぐさ、呼吸、まばたき、目じり、口元、顔色、座り方、立ち方、腕組みや足組 そして、どんな話し方をしていますか?そこから何を感じとれますか?


初めは慣れないかもしれませんが、観察も次第になれてきます。 尚、観察とお相手の真似に注力しすぎると、お話の内容が入ってきません。「えっと、なんだっけ?」っとならないように、さらっと、ふわっとの感覚でできるようになるとよいですね。


そこで、超簡単!観察力向上 おススメワーク。


どこでも、どんなときでも出来ます。 「見えるもの」「聞こえるもの」「感じるもの」の3つをどんどん言葉に出してください。実際に言わなくても、心の中で言うだけでも大丈夫です。これだけです。


私の場合は視覚から入ります。 「青い空が見える」「風で雲が流れているのが見える」「風を肌で感じる」「風の音と落ち葉のカサカサした音が聞こえる」「なにか少し物悲しい感じがするなぁ」「そんな季節だけど、公園には花をつけている木々もみえる」「公園からは子供たちの元気な声が聞こえる」「公園の親子がとても幸せそうに感じるなぁ」 こんな感じ。


ワークしていると、感じる部分が出にくいな、とか、聞こえる言葉がすくないな など、あなたのクセが分かります。そこも意識をすると3つをまんべんなく観察出来るようになるでしょう。どれかしか分からないっという感覚を解消できます。


この練習、観察力の練習にもなりますが、慣れてくると、今度は少し引いた位置で自分自身を感じる事ができるようになります。あぁ、いま自分はこれが見えているなぁ、きこえているなぁ、感じているなぁ。何かストレスを感じた時に、この観察力で客観視できると、すっと落ち着くことも出来ます。

なんだかお得な練習ですね。おススメです。


実践は関係性のよい方から。見て、聞いて、感じたことを、さりげなく真似できれば、もっとコミュニケーションがよくなっていくことでしょう。


最後に、

印象に与える情報の93%は視覚情報、聴覚情報です。お相手を観察してさりげなくまねる事で、お相手の信頼を得て、コミュニケーションミスも防げるとしたら、これを使わない手はありませんね。観察力を向上させて、より楽に人生を歩みましょう。


次回は、今回スキップしてしまった『ゆけ!ラポールくん』のお届け予定です。





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